91年の湾岸戦争はハイテク兵器の実験場だった。アメリカはこ こで初めて「劣化ウラン弾」を使った。戦車から4千発、空から は100万発もの劣化ウラン弾がイラクの地に放たれた。   劣化ウランとは、核兵器製造や原発で使用したウランを濃縮した あとの残りカスを使って、低コストでつくれる新たな放射能兵器で ある。   湾岸戦争後、帰還兵やその子供に奇病が発生しているが、これが 劣化ウランの後遺症だった。女性兵士キャロル・ピコーは脳障害 ・甲状腺異変に襲われ、彼女には甲状腺がない子が産まれた。イラ クの子供たちにも同様の、奇形児・先天性欠損症児・白血病・ガン が多発している。ベトナム戦争の枯葉剤ダイオキシンに匹敵すると いわれるこの危険な兵器は、湾岸戦争以後、武器マーケットで売上 げを伸ばしている。   これまで隠されてきた劣化ウラン問題を、アメリカの市民運動(IAC/国... (展开全部)