丹羽文雄の新聞小説を原作に、厚生省の後援により結核撲滅の宣伝映画として製作された。東宝の文芸部にいた池部良が島津保次郎に見出され、俳優デビューを飾っている。出征した婚約者の帰りを待つ笙子(里見)は結核に罹った不良の弟・清(池部)のために高額の治療費を捻出する必要に迫られる。