何よりもまず日本映画史上初の本格的トーキー作品として記憶されるべき作品であろう。この作品で使用されたのは、松竹の土橋武夫・晴夫兄弟の開発したいわゆる土橋式トーキーで、全編同時録音で撮影され、カットの変わり目で音が途切れぬよう3台のカメラを同時に回した。郊外の静かな住宅地に引越して来た劇作家は、予想外に隣家のジャズがうるさく原稿書きがはかどらないため、隣家へどなり込む。ところが、その家のマダムの美しさにすっかり参り、一緒になって騒ぎ始める、という喜劇。生演奏のジャズ、ラジオから聞こえる声、猫の鳴き声、目ざまし時計の鳴る音などが次から次へと聞こえる、まことににぎやかな作品。
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