最後の知識人の肖像   「民主主義の発見」と「永久革命としての民主主義」を映像と肉声と遺稿から知識人の肖像に迫る。   戦前・戦中・戦後を通じて、丸山眞男は、日本人の精神構造と政治意識のなかに潜む問題をあざやかに分析し、戦後民主主義の展開に指導的役割を果たした。   60年安保でも議会制民主主義の危機を訴えるなど論陣を張った丸山だが、東大紛争直後からジャーナリズムには固い沈黙を守りつづけ、自らの研究に専念する。   晩年の丸山は、どのような思索を重ねていたのか。1996年8月15日にその生涯を終えた丸山の書斎には、かつて東京大学で講義された「日本政治思想史」のための膨大な準備ノートをはじめ、多くの遺稿が残されていた。   第1巻:民主主義の発見   軍隊の体験、そして敗戦直後の生活のなかでどのようにして民主主義をとらえ、その思想を確立したのか。丸山眞男の生涯を追いながら、残... (展开全部)