保険外交員として働く美保は、6年間一緒に暮らしている裕也との生活に居心地の良さを感じながらも、このままでいいのかと自問していました。   バンドが解散したあと、裕也はすっかり音楽から遠ざかってしまい、最近は、何を思いついたのか、街中で様々な音を録音することに凝っているようでした。   職場の後輩はなかなか独り立ちせず、美保を頼るばかり。そのせいで上司からねちねちと嫌味を言われてしまいます。   疲れて帰宅した美保は、裕也がしきりにスマホをいじっているのに気が付きます。いつもならスマホを見せろなどとは言わないのですが、会社の同僚が夫のスマホを見てもめた話を聞いたばかりだったので、思わず「スマホみせてや」と叫んでいました。   ラインの相手はバイト先の後輩・朱里であることが判明。口論となり、美保は裕也を家から追い出してしまいます。   行き場を失った裕也と、ひとりになった美... (展开全部)